2006年 06月 08日
フォンタンとグレン、病院 |
ナツキ退院に備えて彼のために一応一部屋(物置部屋だった)を空けた。これが大変だった・・山のように積み上げられた本を近所の彼の実家の空き部屋に運びこみ(本ほど重いものはない)、不用品はわんさかと清掃センターへ。部屋の隅々までお掃除して、消毒用アルコールと、手指消毒剤をたんまりキープ。やたらナチュラルなベビールーム。他の部屋はアンチナチュラルなんだけど。
さて、ナツキが目指すもの、それはフォンタン手術です。その前段階として行われるのがグレン手術ある。
心臓の働きとは<①全身から帰ってくる血をまず肺に送り出す><②そして肺から戻ったきれいな血を全身に送り出す>ことの2つであるが、心臓の部屋や血管に問題が多くてそのような仕事をうまく出来ない場合究極的にどうすればいいか?
②の働き1つだけするような仕組みに変えてしまうことです。
つまり、全身から帰ってくる血をいったん心臓に入れないで直接肺に行くように血管をつないでしまうんです。グレンではまず上半身の静脈(上大静脈)を肺動脈につなげ、フォンタンで下半身の静脈(下大静脈)を肺動脈につなげます。肺の血流の状態がよくなる5ヶ月以降にグレンを行い、フォンタンは用いる人工血管の長さが大人になってもそのままでいけだろう1歳半以降に行う、とあいち小児では言われましたが、この時期などは病院によって見解に差異があるようだ。
そう、やはり問題となるのは「病院」??確立された手術とはいえ、無脾であるがゆえにささいことが命とりになるし、付加問題も複雑に絡んでくるだろう。
小児の心臓分野でまずトップに立つのは福岡こども病院そして岡山大・・・・
症例数がすごいし、岡山には「神の手」を持つ先生がいて(左心低形成の手術がすごいS先生)よく報道されている。
そして静岡こども病院、榊原病院などと、どんどん続いてゆく。
あいち小児はなんといっても新しいのだ。本格的に稼動し始めたのは平成16年らしい。
もしもナツが1人目の子供だったら医者の友人に言われたとおり、静岡に行っていたかもしれない。隣の県だし。
病院なんてそこに入ってみなくてはどんな所かわからない。主治医となる先生だってどんな人だかわからない。どんな病気であれ「病気」が判明してからじっくり病院を選ぶ余裕なんてないし結局は流れにのるのが一番いいのかもしれない。
とにかく今のところ近くに良い病院があって本当に運が良かったと思っている。
by soyuco
| 2006-06-08 18:28
| 日常